アルシオーネSVXワイドボディー制作過程②

さて前回の続きです!

※前回の記事はこちらから


こちらはフロントフェンダー部分の形を決めラインを作り出し、パテをした状態です。

前回お伝えしましたようにこのパテを塗る作業も厚すぎず、だからと言って薄すぎないよう

にと職人さんの技が光っているんです(^^)/

そして、パテが終わったらサフェーサーをしていきます。

サフェーサーを吹き付け全体の色を均一にすることで、パテだけの時には気づけなかったラ

インの歪みなどを見ていきますよ!

サフェーサーを吹き付けた状態です。


板金してラインを出しパテをした後この様にサフェーサーをします。そのサフェーサーし終

わったものを一回一回車体にはめて左右のラインのバランス、そして造形を見ていきます。

リアフェンダーは取り外せないので取り付けたまま、フロントフェンダーと同様にラインを

整えパテをしサフェーサーしていきます。

フロントフェンダーを取り付けて左右のラインが違っていたりラインに歪みがないか、また

前後のフェンダーのラインが流れるようなラインを形づくっているかを確認します。

この時左右の形が違っていたら車体から外して、ふたたび板金しパテ仕上げをし、サフェイ

サーをしてラインを修正していきます。

再度板金をし、またパテをした状態。1枚目の写真に比べパテの範囲が変わったのが

お分かりいただけますでしょうか?


そしてまた車体に取り付け、左右のフェンダーラインを確認していく…このような地道

な作業を何回も何回も繰りかえすことなんと10回以上!!!!

納得のラインを出すために何度も修正を重ねました!!!!

ノスタルジック2daysでも多くのお客様や企業様がビックリされた、このフェンダーラインは

このような手間と努力があり生み出されたのです(^-^)v

ですので、多くの方にとても綺麗なラインと言っていただき本当に嬉しかったです!

時間と手間暇をかけてやったかいがありました!


ちなみに通常の車のつくり方ではなかなかこの食い込みの角度が作れないんです。

もし大手企業でこのような形のボディーパーツを作る場合、FRPで型を作るか、プレス機で

鉄板を押して形を作るしかないんです。

でもFRPだとここまでのきちんとしたシャープなラインを再現することができず、

どうしても食い込みのラインが浅く甘くなってしまいます。

また、もしこの形を形成するプレス機を企業が導入しようとする場合そのプレス機を

作るだけでも何億とかかります。なので何百万台と社運をかけて売るつもりで作らないとダ

メなんですよ!!!!


なので、この形を作ることがどれほど大変かおわかりいただけましたでしょうか(^^)/???

そしてこのような工程を重ねようやく出来上がったフェンダーをつけていよいよ塗装をして

いきますよ~~~!!


次回は塗装について詳しくお伝えしていきますね!


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